碑石に珪化木を用いた墓である。ベースは真鍮板で囲い、板の小口をシャープに見せるデザインとし、珪化木との対比を図った。祈りのための、皆のための静寂な場となるように、珪化木の足元は砂利敷きとしている。長い年月をかけてつくられた珪化木の時間に、真鍮の経年変化が共に時間を重ねていくように、世代が継承していける願いを込めた。霊園が指定する大きさ、納骨方法、水抜きの配慮等の機能的な課題もクリアしている。