知人が企画した至民中学校の見学会に参加。
至民中学校のポイントは異学年型教科センター方式。各の学年を4〜5の「クラスター」にわけてクラスターごとに縦に統合している。
そのシステムが建築空間に反映され、教師、生徒、保護者、設計者の合意形成がなされスタートしたところからこれまでの、設計期間を含めた約18年間の軌跡を設計者と校長から聞くことができた。
教育環境、地球環境、地域の環境などどんどん変化していく中で「あらねばならない」から一歩踏み出し、軸となる事を気にしながらもシフトチェンジしていくエネルギーを感じ取ることができた。
全てが見通せることで嫌いなものも風景として可視化され、主体性を引き出す環境をねらっている(ねらっていた)こと、ソフトとハード共に様々なギャップをどのように受け止めるのかが教育の中で大切だという事、コロナ禍の制限が子どもの主体性を引き出す場や時間さえ奪ったという事を改めて現場の先生から聞きショックだったこと、などが印象に残っている。